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演芸ライフを報告する、小さな小さなメディア。2004-2006.
by chiroly_tokyo
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継ぐべきなのか 「ためいき坂 くちぶえ坂」笑福亭松枝
笑福亭松鶴が気になったので読んでみた。
結構有名な本で、いつか読もうと思ってはいたのだ。
ちょうど七代目松鶴襲名問題で揺れていた頃に
出た本で、副題に「松鶴と弟子たちのドガチャガ」とある。

冒頭と終章が七代目問題に触れたところで、
中間は松鶴と松枝その他の弟子のエピソード満載
になっている。やはり松鶴のエピソードは面白い。

松枝の落語は聞いたことがないけれど
この本は柔らかく書かれていて読みやすかった。
松枝の松鶴周辺に対する心情もよく伝わった。

襲名問題は難しい。
名前を放っておけないという会社の事情と
誰が継ぐのか、という問題。
特に松鶴という名前への思い入れは強く、
鶴瓶が前に言っていたことを思い出す。

そんな鶴瓶に「松鶴を継げ」と落語会のトークで
言った小朝はどういう神経なのだろう。
そんなアホな人ではないと思うので。

結局、もめたということについては
仁鶴、そして松竹社長がよくなかったのか。
しかし、松竹の松鶴という看板を
吉本の仁鶴が継げない、というのは
しょうがないんじゃないかとも思う。

松鶴に限らず、大きな名前は継がれるときに
違和感があったり、軋轢があったりするものだ。
継いだ者は、それを乗り越えて、大きくなって
その名前にふさわしい芸人となること
を望まれる。
その難しいこと。

この七代目松鶴問題は意外な結末を迎え、終焉した。
その辺りのことも筆者に書いてほしいものだ。
by chiroly_tokyo | 2004-09-01 08:30 |
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