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演芸ライフを報告する、小さな小さなメディア。2004-2006.
by chiroly_tokyo
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タイガー&ドラゴン 「芝浜」の回
正月に単発SPがあって、そこで評判が良かったからレギュラーに、ということだけど、寄席のセットを見る限り、TBSはやる気だったはずだ。
今回のドラマのポイントとして、毎回落語を折り込むということ。今回は大ネタ「芝浜」で、バイト店員の女の子リサが、拾った財布の持ち主銀次郎と結ばれる話になっている。一目ぼれしたリサに一旦はあきらめさせようとする店長の竜二が、夢だから諦めろという。このシーンをオーバーラップさせていて、虎児が銀次郎にバスガイドのメグミのことを「夢だと思って諦めろ」と言っている。同じようにオープニングでも、高座で小虎が落語を語るようにドラマの設定の説明をしながら、虎児とどん兵衛、竜二とリサのやりとりをうまく折り込んで見せている。リサが店長からブスと言われたところまでオープニングで見せていて、後で怒るところから再現したり、見せ方が凝っている。
舌を出して浅草の街を歩きながら師匠の「芝浜」MDを聞く虎児、高座の小虎に向かって「やんなっちゃうねぇ、どうも」と皮肉を言う辰夫、そういうキャラの出し方が上手い。
落語としては、下手に演じている小虎は置いておいて、どん兵衛(西田敏行)がオレオレ詐欺のマクラを振ったりするあたりのしゃべりを聞いても、名人っぽくなかった。ちょっと女っぽく演じてはいたが、若き落語の天才という竜二(岡田准一)は上手っぽかった。
どん兵衛が小虎に聴かせるために高座で「芝浜」をかける。MDで寝ながら聴いていた小虎が起きると、「芝浜」の世界になっていて小虎自身が魚屋の旦那、どん兵衛がかみさんに。登場人物を活かしながら古典落語の世界を説明していて、三味線を使ったBGMも効いている。
結局、ラブストーリーみたいになっているのだが、リサが銀次郎に一目惚れするところで、リサを電気ビリビリ風のCGを加えて表現したりもしている。
かと思うと、家に帰ってきたのにひねくれて家族から煙たがられる竜二の様は寅さん映画のようでもある。
(16.2%)

■面白かったところ
どん太の「ドンドンドーン」
「芝浜」の世界のメグミに竜二が「小顔だねぇ、どうも」
ブスと言われたリサが「ブスって言うな、殺したくなる」と手帳につけてた
虎児の例え「チンコのことを息子って言うみてぇなもんだろ」
辰夫「だいすきぃ」
半蔵「べんしょおお、べんしょおおお」
どん太の「ジェンカッす」
リサの書いたメールアドレスの文字
どん兵衛「まだ債権者?」

タイガー&ドラゴン(公式)
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by chiroly_tokyo | 2005-04-20 20:20 | テレビ・ラジオ
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